2013年 5月 13日

阿佐ヶ谷住宅。

カテゴリー life

善福寺川緑地公園に隣接する、日本住宅公団が昭和33年に建てた住宅地。
とってもいいところだと昔から聞いていたのに、行けてなかった。
それが間もなく取り壊されるとの事。
是非一度は見てみたいと思い、ようやく行ってきました。

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すっかり囲われていて、立ち入る事が出来ず、残念。
ル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドに学び、日本のモダニズム建築に大きく寄与した
前川國男設計の傾斜屋根タイプのテラスハウスが並んでいます。

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素敵な小道。


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樹々が鬱蒼としていて、わかりづらいですが、ゆったりとした空間です。


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玄関までの素敵なアプローチです。


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庭の木には真っ赤な鳥小屋が。


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やはりゆったりとした広場。


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可愛らしいタイルの意匠。


スペースもそうなんだけど、暮らしぶりがゆったりとしていたことが偲ばれる。住んでみたいと思わせるものがありますね。

再開発後はどうなるのでしょうか。色々と利害が絡み、なかなか計画が進まなかったようですが。

開発予定では、住戸が倍位に増えるよう。ウチの近所でも、ゆったりとしたお宅が無くなったと思ったら、その後に4軒位家が建っていたりしている。相続税が負担で家を手放し、不動産業者が買い、それを細かくして売る。需要があるからといって、それでいいのだろうか?

住環境を良くするためには、行政がもっと動いてもいいのではないかと思う。

55年前の土地がまだ余裕があったから出来たことなのかもしれない。

だけど、これから人口も減るわけだし、経済的な効率も大事だけど、もっと「住む」ということを考えてみたらどうなんだろう。
何事も利便性ばかりが優先されているような気がする。

ちょっと熱くなってしまいました。

どうかまた、訪れたくなるような場所に生まれ変わりますように。