2014年 10月 14日

日曜散歩。江戸東京たてもの園。

カテゴリー life

東京の小金井公園に隣接する江戸東京たてもの園。

_DSC0823 訪れたことがある方も多いと思います。

私、「もの」が好きなので、当然「たてもの」にも興味があります。
今回は最近読んだ建築本のなかで紹介されていた住宅に興味があって訪れました。

それでもひさしぶりに訪れたので、他の建物も。

まずは、高橋是清邸。

_DSC0814 _DSC0816 凛とした和室。美しいガラス障子。古いガラスで、表面が波打っている。

この2階は是清が二・二六事件で陸軍青年将校に暗殺された現場でもある。

 
_DSC0840 _DSC0838 路地の懐かしい風景。

 
_DSC0826 居酒屋鍵屋。こんなところで一杯やりたかったな〜!

 
_DSC0835 _DSC0830 子宝湯。銭湯の背景画といえば富士山。

_DSC0833 この天井の高さ。「かっこ〜ん」と風呂桶が床のタイルにあたる音がよく響きそう。

 
他にも色々巡りましたが、きりがないので、今回のお目当て。

_DSC0849 常盤台写真場。写真スタジオです。
どうです、このモダンな佇まい。昭和12年のお生まれです。しびれます。
外観はさておき、惹かれたのは、自然光のスタジオであること。
当時は明るい照明機材もなく、またフィルムの感度も低かったので頼れるのは自然光。
そして現在。フィルムからデジタルに変わり、カメラは小型になり感度も高くなり、照明機材を使わずとも
自然光で撮影できる時代になりました。
そこで当時はどのようにして採光していたのかを実際に見てみたかったのです。

_DSC0852 写場。いい光。柔らかい、しっとりとした光ですね。

_DSC0853 サイドは擦りガラスでトップからは透明なガラス越しに直接光が入る。
けれど北向きなので、強い光ではない。

採光するのに北向き?と思われるかもしれませんが
一番光が安定して入るので、画家のアトリエも北から採光しています。
昔は写真の露出に時間がかかったので、
明るくなったり暗くなったりでは正確な露出はとれませんものね。

北からの光をさらに擦りガラスで拡散しているので柔らかい光になる。
写場も思ったよりもこぢんまりとしていて、室内も白いので光がまわり、
黒がつぶれない。なるほど。

写真をモノクロにプリントするとハイライトからシャドーまでトーンが豊富でさぞかし綺麗だろうな。
建物の北側から見ると2階に採光用の窓が広くとってあるのが分かります。

_DSC0842 こんなスタジオをいつか持つのが夢ですね。

 
あと、ジブリ好きな人へのインフォメーション。

IMG_0531

「ジブリの立体建造物展」が12月14日まで館内展示室で
行われています。ジブリ作品の建物にまつわる話や、原画、「アルプスの少女ハイジ」のジオラマや「千と千尋の神隠し」の油屋の模型なども展示されていて、見応えがありましたよ。三鷹からも近いのでジブリ美術館と一緒に訪れることをお薦めします。月曜は休館です。

(SONY α6000、Vario-Tessar T* E 16~70mm F4 ZA OSS にて撮影)